コンクール&マスタークラスに生徒さんが参加、入賞

お久しぶりの投稿となりました。^^;

世の中はこの夏もお天気が急激に変化したり、コロナなど、大変なことが続きますが、

ピアノを弾いて音楽に向き合う生徒さんたちが嬉しいニュースを届けてくれました。

小学生の生徒さん2名が、春日井・多治見ピアノコンクールの5・6年生部門に参加。

お一人は、昨年に引き続き2回目の挑戦!

コンクールで、とても音響の良い場所で、スタインウェイで弾けるということで、
どんな経験になると良いか?

その子に合った、魅力が伝わるような曲、
且つまだ触れたことのない世界に触れることができて伸びそうな曲、
得意が生かせる曲がかけ合わさってできるプログラムは何か?を考えました。

その人の魅力や伸び代のバランスを考えて、
数ある魅力的な曲と出会わせてあげるこの作業が、
頭を使うのですが、気がつけば自分も勉強させてもらってます。

楽曲とは、「もの」ではないのです。
生身のある一人の人間の「世界」なので、
その人と世界を出会わせてあげるようなもの。
・・
さて、どの世界に飛び込んでもらおうかな?
・・
自分の希望がある場合はそれに沿ってもらいますが、
まだ知らない世界=作曲家や楽曲もあるので、
それを紹介してあげるのが、とても幸せですね^^

どの世界に飛び込んだら、その人にとって新鮮で、やる気が出てきて、好きか、
また一段と成長をできるか、自身で感じられるか、
その人の魅力を映し出してくれるか、
また舞台で映えるか、何か達成感を感じられるか、な?

センサーを働かせて探します。

お一人は、とても温かい音を持ってるので、スペインの作曲家であるアルベニスを、弾いてみない?
と演奏の動画とともに送ってあげると、親子で熱心に聞いてくれ、
熱心に一回一回のレッスンを大事にして毎回のレッスンに臨んでくれていました。
今までにないスペインの独特のリズム感や、情熱も今まで触れたことのないもので、
難しかったと思いますが、一生懸命だったのでこちらも熱が入りました。
もう一曲は、今までも弾いていてその世界観が好きだというギロックの曲を選択。

もうお一人はベートーヴェンがかっこよくて好きだ!というので、ベートーヴェンのソナタ!
簡単そうに見えて(聴きやすいけど)簡単じゃない・弾けば弾くほどほど、深い意味を持っての表現ができているかが見えてくる、古典派ベートーヴェン。
前から弾いていて得意!なブルクミュラーも歌うことが得意なので本番に向けてブラッシュアップ!
本番に向かうと一気にやる気が出る彼女。
ひとりでのレッスンで毎回のアドバイスをしっかり活かしてレッスンに臨んでくれていました。

このコンクール、ただ競うという色の強いコンクールとは違って、
コンクールの前に審査員長の原佳大先生の公開レッスンもついてくるんです。
学びを活かして本番に臨む、この過程が大事に思えてくる、そんな特色が良いですよね。

レッスンでは原先生のダイナミックな指揮&音楽の捉え方にふたりとも乗せられて、
ダイナミックな音楽の捉え方を感じて演奏していました!
とても新鮮な風を与えてもらいましたね!
本当に良い機会だったと思います。
(蛇足ですが原先生、指導者であるわたしのことも褒めてくださって、素直に嬉しかったです。^^ 同じ出身地でそして海外留学されていて、これまた嬉しいことでした。)

結果、ふたりとも緊張があったようですが、
銀賞、銅賞を頂くことができました。

夏休みに
レッスンが何回も → たっぷり練習 → 本番
という充実した時間を過ごして、
のびのび
ブラッシュアップできたようで、

やはり人前で弾いて拍手をもらうという経験が、
自分をどんどん堂々とした人間へと自然に仕上げてくれるんですね。
そしてさっぱりした気持ちのいい笑顔。

大きな空間で自分の音楽がその箱いっぱいに広がる。

こんなことも、普段とは全然規模が違うことなので、
よりじぶんを大きく捉えさせてくれます♪

入賞おめでとうございました。
それぞれ色々な思いがあったようですが、まだまだ先は長い。
一休みして、また自分を磨いていくきっかけとしてくれるでしょう。

コンクールは、競争する、人と比べられる、自分が評価される、という特色があって、
それに拘りすぎてしまうのはとてもツマラナイ!ことですが、
(どんな評価であっても、1位だから自分は最高!ということでも、
入賞しなかったから最低!ということでもない。
自分の中で自分の今の最高にたどり着けたかどうかを見れていること。
どうせ競うなら自分の感性を磨いた上で、人の評価にさらされる中で、
どれだけ感性を貫けたかを勝負してほしいです。)

生徒さんたちには、発表の場、あくまで自分からうまく活用できるように、
そんな心持ちで音楽が楽しいままで続けられるように、
向き合っていきたいと思います。