子供が楽しくピアノが上手になる為の親の大事な役割

色々と書きたいことが頭の中に溜まっていますが

中身のあるレッスンのお役立ちになりますように・・

普段のレッスンから、
上達がありレッスンをスムーズに続けられている親御さんの特徴、
ここを常識として構えられているんだな、という点をまとめてみました。

実は当たり前のようで、難しいときもあり、
色々と聞いていると「常識」そのものが何だか違ってきている時もあるのでは。
と思うこともあり。。

でも、この常識が合った上で、本当の意味でのレッスンが成り立つものでもあり、
時間を工面したり、皆さんがエネルギーを注がれる
「レッスン」というものが無駄な時間にならないように
とても重要なことなので、書き留めてみました。

レッスンの準備は親子一緒に、の意識でいる

「レッスンを受ける」という一言には、
実は色々な内容が含まれていますね。

・レッスンに必要なものや練習がしてあるなど準備ができている
・必要な持ち物をちゃんとそろえて持っていく
・時間通りにレッスン場所に行く
・教えてもらう相手へきちんと挨拶をする、お願いします、ありがとうございます、と言える気持ちを持っている
・ピアノ弾きたいという気持ちでいる
・相手のお話が聞ける、相手とお話ができる

レッスンと一言に行っても、
子供にとっては色々なことをクリアしているんですね。


でも保護者が送り迎えをしたり、
子供だけではすぐにできないこともたくさんあります。



準備といえば・・・

ある日、ピアノのレッスンに来て、楽譜を出してすぐさま、
「この曲とこの曲やってきました!」と報告してくれた
小学2年生の生徒ちゃん。
1回楽譜を忘れてしまったこともあるのですが、

お母さんが子供に楽譜を自分でカバンに入れるように言っていて、
自分でうっかりしてしまったようです。


でも、このような子は
「自分からやります!」
っていう気持ちが強くて、

猛烈な勢いで楽譜の曲を制覇していってます。


逆に楽譜をお母さんがカバンに入れてくれたり、
レッスンの後も閉まってしまったり・・・
全て大人がやってしまう子供は、
レッスンに来ても、

言われるまでぼーっと突っ立っていたり、
指示するまで全然動かなかったり・・・ 
してしまうんですよね。

時間がないからと焦るのはわかりますが、
子供と、
「一緒に」準備することで、
覚えていくものだと思います。

忘れ物や間違いのないように!
親がやってしまおうという気持ちもわかりますけどね。


この曲やりたい!!という気持ちも、
きっかけがない限りは勝手に芽生えるものではありません。

先生がレッスンで聞かせて新しい曲を知ってもらう
というきっかけの時もありますが、
レッスン時間内は音楽鑑賞だけ
しているわけにもいかない時もありますよね。

先生の方から
この中から選んでみましょう、
と音源を送ってもらったら聞いてみたり、
親自身もどんな曲があるのかな?と
探して一緒に聴いてみたり。
弾けなくてもできることはたくさんあります。
たくさんの様々な音楽に触れることで、
この曲は自分が好きだ!
という気持ちもそこから芽生えるもの。

そう言った時間を一緒に取って、親子で感想を言い合えることも
お話ができることのきっかけになるし、
音楽の世界も広がりますね。

できるだけレッスンの内容を見たり、
初めは見学、
ついていられなければ質問したり親も参加して理解する姿勢をもつ


ピアノを弾いていて、子供がうまくいかない時、
たくさんあると思います。

学校ではなかなか勉強してる姿を見る機会も
限られてますよね。

でもピアノのレッスンは見学できたり、
個別のレッスンなので先生に聞いたりすることもできますよね。

私は、子供だけでは忘れやすい子や、
内容が多くなってしまったな、
今日は以前にも増して弾けるようになったな、という時は、
内容・録音したものをメールして、ポイントを伝えたり、
こんなにできるようになりましたよ、と連絡することにしています。

本当は親御さんから自主的に録音できたらした方が良いと
思いつつですが、できないときもある。
ちょっとでもプラスになるなら。

そして、
アドバイスを送られてきたら、連絡手段がない子供に、
先生から連絡あったよ、と子供に伝えたり、
先生との伝達をするのは親御さんしかできないですよね。
そして、しっかりそれに対してお返事したり、
感謝の気持ちを伝えられるのも親御さん。

アドバイスをお受け取りになる受け皿を持っているのだな、
と先生側もしっかりわかります。

そのような親とその子供には自然と、
先生もまたより一層、
積極的に教えてあげようという気持ちが持ってもらえて、
子供が上達するのも当然のことと思います。



レッスンを子供・レッスン任せにしない

家での練習の時も、うまくいかない時もあると思います。
そんな時、
「自分はピアノを習ったことがないからわからないから」とか
「子供が練習しないから」
と子供だけの問題、子供任せにしてませんか。

そんな時、子供に関心を持ったり、
お家で励ましたり、ちょっとしたきっかけに
気がついてあげられるのはそばにいる親ですよね。
(先生になりきって家でもできないことに対してすぐ違う!
とか怒り続けることとは別です。。)

できないことがあったり、わからないことがあったり、
時間がなくても、見学したり、
質問を送って先生の意見を参考にしようとしたり、
自ら練習方法を工夫してみたり・・・
子供は親のそんな姿勢を見て学びます。

まだまだ子供というのは、幼いですよね。
大人も、もとは子供。
親に励まされて
育ったり、学んできたことがありますよね。

お家で、親が先生になって
しかったりすることではないのですが、
お家で、間違った練習を続けてしまうと、
間違ったものを覚えてしまいますよね・・・

そんなことを続けて下手なままでいい人!
いませんよね。笑



ある時、コンクールに参加する生徒くんがおり、
コンクールの前に、親御さんからメール。

お家での子供の動画を録画して、
「先生、お忙しいところすみません。
どうしてもここがこんな風に、
リズムが合わないんですが、どうしても直らないんです。
何か練習方法はありますか?
お手すきの際に、見ていただけますか?」

こんな風に丁寧に、質問を送ってくださった親御さん。

質問したら迷惑かと、思われる方もいるようですが、
全然迷惑でありませんし、こちらを気遣って頂きながらも、
とても熱心な証拠、と嬉しくなります。

熱心に親御さんも一緒になって
考えているということが分かり、

私も早速、動画に撮って、
アドバイスをお送りしました。

本番では、本人も満足のいく演奏ができて、
ものすごく成長しました。

当時幼かったその子は当時は
無邪気に鍵盤を叩くように弾いていましたが、
成長とともに、「考える力」が右肩上がりで伸びて、
一丁前のピアニストを思わせる、おぉっ!と思う歌い方で
弾くようになりました。

少し前の小さな積み重ね、親御さんの熱心さは、
その時すぐに、大きく見えない成果かもしれませんが、
後々、大きな実となって、
ある時急にどっかーんと現れてくるんだなぁと思います。

回り道もありますが、
効率よくできる方法もありますし、
できるようになる道のりには、
幼い子供だけでなく、親のサポートがあってのことですね。

先生と礼儀あるコミュニケーションを取れる

色々と書いてきた中で、、

最後にこれ、大事だと思います。
先生と礼儀あるコミュニケーションを取れる
なんてここで書いていたら、偉そうに見えるかもしれませんが笑、
先生をえらく扱ってほしいとかではなく、
レッスンは相手ありきのもの。

「気持ち」をもつこと。
たとえ、お話が苦手でもいくら忙しくても
大人ならば、ありがとうございます、など最低限、
コミュニケーションをとること、表明することって
あたりまえのことと思います。

常識として当たり前の方には、「は?当たり前でしょう」ということですけどね・・^^;

残念ながらそれができないなという方には
お互いのエネルギーが無駄になるだけ。

先生の方も人間なので、お互いの気持ちがあれば、
どんどんエネルギーを分けてあげられるもの、
と思います。

私も過去に、
親切に色々今日は先生にすっごく色々と教えてもらえたな!

と思ったレッスンの時は
これが整っていたと思います。


親に敬意やコミュニケーションをとる気持ちがないと
子供自身も同じような姿勢です。
結局、本当のレッスンが成り立たないもの。


ピアノを教えている周りの先生たちとも話していて、
色々なお話を聞きますが、
結局これが根底なのではと思います。

教える方はピアノ奏者、指導者として存在していて
そもそも連絡を取り、教えてほしいです、という時には
自然と敬意や気遣いがあるものだと思いますが、

ピアノレッスンは子供を教室に送り迎えだけして、
放り込んでおけば良い
託児所サービスや、内容が全て礼儀の学校ではありません。

今では、レッスンはサービスという考え方もありますし、
もちろんレッスンする側の技量もありますが、
ピアノはレッスンを受けられるご自身の向上でもあると思いますので、
(最初のきっかけが楽しくても、向上した上でまた楽しめますね)
サービスなんだから、と相手抜きのように・・
ただ「してくれ」。
そのようなレベルで皆で留まっていては、どうかと思います。

日頃から、そもそもの姿勢をお伝えはしておりますが、
内容を理解しようとしない、レッスンの問題点やアドバイスにも
こまめに連絡ができない、受け答えがないとなると、
これまでに書いたように、自分の子供が親の気持ちに影響を受けて
そして、励まされながら、楽しく
上達することも到底難しいのではないでしょうか。

その姿勢についても意見を言われれば、
聞く耳を持てたり、改善を自らしようと、
(もちろん大変なこともあると思いますが)努力されている親御さんの、
子供は結果として一緒に努力ができ、
親子で一緒に前を向いて上達しています。

難しそうに見えるけれど、
やっぱりそんなことも自分の頭で考えてできて、
本当のやった!と感じられる達成感!なのではないでしょうか。
それで好きならやれば良いし、どんどん子供も
勝手に一人でやっていくようになります。
音楽ができると本当に楽しい。

長々と書きましたが、
私の教室でピアノが上達して行っている人たちの
特徴はこんな様子です。

ちょっとずつでも上達したら心から褒めてあげられて
みんな嬉しそうですよ。


あとはもちろん、


音楽を親子で楽しむという気持ち

は、何より大事ですね!
人の気持ちや考え方は伝染しますから。

子供のせいばかりにもしないでほしいなと思う時もあります。
まだまだ子供は皆んなピュアなんですからね。


ちょっとした考えるきっかけとなれば嬉しいです。