すぐに弾けなくてイライラ・・・そんなあなたへ、良い言葉



ピアノを弾けるようになるのに、とても大切な心構えがあります。



それは、煮込み料理で大好物の代表・カレーと関係があります!


はぁ。カレー?



子供が練習しているのを見ると、
間違えたところでついガミガミ・イライラ注意してしまう・・
そんなことはありませんか?


このカレーの極意とピアノの成熟の関係を知っていると

つい、「自分はできるのに、子供ができないのはどうして?」
とガミガミしてしまう時に穏やかになれるかも!?


「煮込んで、熟成しないとおいしくない。」


カレーってコトコト、野菜を煮込んで、やっと出来上がりますよね。
そして数日経つと味がさらに美味しくなっていませんか?


カレーだけでなく・・
本当に手をかけて作ってもらったお料理って、
おいしいですよね。

それに、熟成したワインや醤油、日本酒だって、
熟成の期間があって、初めてあの美味しさが出るんです。


良い言葉を見つけましたので、紹介したいと思います。


「善きことはカタツムリの速度で進む」by ガンジー


何か大切なことをやるときは、時間をかけてやる。

クラシック音楽やピアノ音楽って緻密に考えて作られているから、
時間をかけて、分かるようになる中身の良さがあるし、
良い音、考え抜かれた表現するための音も
演奏家自身の時間をかけた成長の中で生まれるもの。


とても上質なものなんですよ。


すぐ手に入る安価なファーストフード、
機械的な作業によって大量生産されている食べ物を、

「さぁ、今日は美味しいもの食べに行こう!」といって食べるものではありませんよね。


やはり手の込んだ、体に良い素材を使ったお料理は、体が喜ぶ、
別格の美味しさがありますよね。


すぐ手に入るファーストフードのようなものは、
お手軽安い、
でよいとこもあるけれど、
ずっと体の中に残ることを考えると、毎日取り入れたい!ものではないですね。

(たまに無性にポテト食べたくなりますが笑)


ピアノでクラシック音楽や、ピアノで両手で何か一曲弾くということは、
お料理と同じく、
緻密に作られたものの再現なんですよね。


お料理するときもレシピをみますよね。
楽譜を見るのと同じです。

カレーも、焦って作ったら、
あんまり煮えきってない野菜にカレーの味は染み込まず、野菜がかたい。。

(レンチンとかで柔らかくはなりますけどね、
レンチンするのだって、それまで野菜切ったり手間かかってますよね)

熟成させたほうが、まぁ本来の煮込みカレーのおいしさと言えるでしょう。

レトルト vs 誰かが時間をとって作ってくれたカレー
やっぱり、心がホッとするのは後者です。

ということで、

時間をかけて、出来上がる美しいもの。

それがピアノと言えます。


時間をかけず(練習しない人には耳が痛いかもだけど、練習せずに)
「弾けない!」っていうなんて、早すぎます!笑


スポーツだってそうですよね。


できない・弾けない・練習めんどくせー

っていう前に、

「善きことはカタツムリの速度で進む」by ガンジー

と「熟したおいしいカレー」のことを思い出してくださいね

焦ってしまっては、落ち着いたらできることも、できません!

(こう書く私も焦って、冷蔵庫の中身を出した瞬間、パッリーン!他の保存用タッパーを割りましたがね。笑)

練習を見守っているときも、
つい口出ししたくなるとき、
焦らずに、美味しいカレーを作るように、見守れたら良いと思います。

もちろん、スパイスも必要ですよね!

多少ハッパかけて挑戦心が湧くのなら、それでお互い楽しいならそんな声かけもありだと思います笑


人間誰でも不安があってつきもので、そうは言ってらんない!なんてシーンもたくさんあるとおもいますけど、

旅行だって、
目的地に急ぎすぎて、景色あんまり目に止める時間なんてなかったら、
なんか味気ないですよね。。

よく、急いで弾かなきゃ!!って、
全然ゆとりがなく、音色を味わう余裕のない演奏をしている生徒がいると、
言います。

ゆっくり弾いて、
自分の出している豊かな響きを聞いて、楽しんで良いんだよ、と。

それくらい、普段の学校生活でも、日本は集団行動主義の中で、
焦らされることも多いのだと思います。
特にまじめに取り組む人だと、その傾向が強いと思います。

なので私のレッスンは、、ゆっくり進んでいる?と思うこともあります^^

いわゆるコンクール向けの馬馬車のような演奏は目指しません。
コンクールがあればそれに向かって目標にするのは良いので、
もちろん本気で弾かれる方にはそのようにレッスンできるので、
本気で向き合えるので、楽しいですけど

でも、生徒さんが自分自身の出す美しい音色をしっかり自分の耳で、
聞いて、自分で判断して、
考える力が育ってくれたら、それが一番だと思います。

そうしたら、コンクール向けに仕上げた!とかではなく、
誰が聞いても良い音楽に向かっていると思います。



ガンジーさんのことば、
一度立ち返って思い出してみるのも良いのではないでしょうか?


**おさらい**

ピアノも音楽もスポーツも、熟達には時間をかける!
熟成された美味しいカレーを想像しよう!